JUSTSAP NEWS 2010

20回ハワイ会議は、2010年11月14日(日)から11月18日(木)にわたり、ハワイ島コナのFairmont Orchid Resortで開催された。両国とも政府ベースでの新しい宇宙戦略指針が示されていない状況にあって、活発な動向にある中国やインドなどを視野に入れた環太平洋連合に焦点を当てた会合と位置付け、日米を機軸にした新しいプロジェクト提案の構築として、”The Next Giant Leap: Building Sustainable Settlements beyond Low-Earth Orbit” (地球低軌道外宇宙基地構想の具現化へ向けて)を主題に掲げ、今後の体制および連携強化の方策について討議を進めた。米国側からは、NASA Ames Research Centerを中心に、Research Park、Space Portal、Emerging Commercial Space Office をはじめ、ボーイング社やバッテル社などからの参加があった。具体的には、(1) Developing a Multinational Lunar Settlement (国際協働月面基地開発)と(2) Lunar-based R&D, Education and Training (月探査計画と科学教育訓練)および(3) Lunar Resource Utilization and Commerce(月資源活用とその産業化)の月面活動を主観点とした3課題についてそれぞれ議論して、JUSTSAPの“次の一手”へ向けた展開を図った。また、日米のみならず太平洋地域の国々との連合として再構築することも、本会議の主要な議論として取組んだ。

米科学技術宇宙応用プログラム(JUSTSAP)では、世界的な動きが活発な中でJUSTSAPも自ずと発展する必要があるという認識を明確にし、2011年の取組みから、「環太平洋を中心とした国際」への転換を図ることとした。2011年からの活動では組織を一新するとともに、従来の日米科学技術宇宙応用プログラム(JUSTSAP: Japan-US Science, Technology and Space Application Program)からPISA(Pacific International Space Alliance) とする案が承認され、日米基調を堅持しつつも、この20年間の実績をベースにJUSTSAPの特徴を一層明確にして推進を目指す。

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